主体性がない人ほど孤独を恐れる。悩みを言語化する重要性について
異なる精神にとっては、同じ世界が地獄でもあり、天国でもある。
To different minds, the same world is a hell, and a heaven.
疎外感・孤独感を感じやすい人の特徴
- マイナス思考で何事もネガティブに捉えやすい
- 自己肯定感が低く自分に対して自信がない
- 何らかの劣等感がある
- 何らかの執着心がある
- 他人と比較してしまう
- 孤独耐性がない
ASDの特徴と似ているな~という印象ですね。
Twitterを見ていても実感しますが、自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)などといった発達障害のある方は「孤独感を覚える人になりやすい」という印象があります。
別に発達障害者は「寂しがり屋」というわけではありませんが、自分が孤独であることを意識することによって自信を無くしてしまうのは問題だと思います。
確かに人との交流がない人、つまり「孤立している人」はそうでない人よりも死亡率が高く、認知症になるリスクも高まるとされており、心身状態も悪い傾向にあると言われています。
しかし、「『孤独』に対して負の感情を抱くのは間違っている」と僕は考えています。
孤独であることが原因で劣等感を抱いたり、自信を失ったりすることは、さらに人との関わりが失われる負のループに陥ることになり、本末転倒です。
何か不安がある、負の感情がある、それは「自分は変化するべきとき」だからなのではないでしょうか。
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「自己肯定感」を育むための「自己肯定感」は何処で手に入る?
— S-kindle☽ASD☘アスペルガー大学生 (@shotaro_kindle) July 25, 2019
「自己肯定感」とは「人生に無駄なことはない」と思えること
今回は「努力する才能」について考えてみました。#自己肯定感 #発達障害 #はてなブログhttps://t.co/95k7tWOcJD
「孤独」にも意味があるという考えは重要だと思います。
「孤独感」は「孤独は悪いこと」「独りぼっちは弱い人」という思い込みから生じるものであり、「孤独を恐れている」「孤独に意味を見いだせていない」からに過ぎないと。
例えば「孤独感」「疎外感」で検索してみると、その改善法として、
- 誰かに相談しよう
- 違うことに熱中して忘れよう
- スポーツをしよう
- 気分転換しよう
- 考えを改めよう
というニュアンスの内容が沢山出てきます。
要するに、原因がはっきりしている場合(人間関係など)でもない限り、「自力で時間を有意義に使うことが出来るか否か」の問題なんだと思います。
いわゆる「主体性」ですね。
アスペルガーにとって「主体性を持てるか」は特に重要だと思います。僕は幼少期よく一人で絵を描いたり読書をしていた記憶がありますが、今思えばそれが「孤独耐性・自主性の高さ」に繋がっていたと感じます。経験上ASDの子供を無理やり集団に入れるのは逆効果だと思いますね。#発達障害 #自閉症
— S-kindle☽ASD☘アスペルガー大学生 (@shotaro_kindle) June 28, 2019
「孤独耐性」と言ってしまうと「忍耐力ってこと?」という印象を受ける方もいるかもしれませんが、特に周りと同調することを苦手とするASDにとっては、自分で考えて行動する力、「主体性」は自己肯定感を養う上で特に重要だと考えています。
自己中心的であることを恐れるあまりに「#他人本位」になってしまう、これは「#発達障害あるある」だと思います。
— S-kindle☽ASD☘アスペルガー大学生 (@shotaro_kindle) July 28, 2019
発達障害者は「他人本位」になりがち?「自己本位」と「自己中心」は違う。#発達障害 #はてなブログ #アスペルガー https://t.co/SggfQqy0Jz
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孤独は「ダメなこと」「普通でないこと」「恥ずかしいこと」という考えを持つ人は孤独感・疎外感に対する耐性が低い人である
「主体性がない人ほど孤独を恐れる」とも言えるかも知れません。
自分の悩みを言語化する重要性について
- 言語化することで自分に向き合うことが出来る
- 悩みを可視化することが出来て、客観視することが出来る
- 悩みの共有が出来ることで、より適切な対処ができる
- 解決法にたどり着く可能性が高まる
- 悩みを自己解決する能力が身につく
人に相談するだけでなく、検索する上でも重要ですし、日常生活で接する情報から自分に活かせるものに気づく機会も増えるでしょう。
結果として自己解決能力が深まるばかりではなく、「共感性」が高まり、「孤独」を意識しないようになる。
「孤独感は気の持ちようだ」という考えを悩んでいる人に押し付けるのは間違っていると思いますが、この考え自体が間違っている、というわけではないと思います。
「孤独感は気持ち次第」は言ってはいけないという風潮がある一方で、
「悩みはすぐ相談するべき」
「一人で悩まないで」
は取ってつけたように多用されている印象があります。
でもそれは
「悩みは個人で解決するものではない」
逆に言えば
「独力で解決できるようなものは悩みではない、甘え」
と言っているように僕は感じてしまいます。
もし相談によって孤独感といった悩みから自分を遠ざけることは出来ても、自分の特性が原因で慢性的に孤独感を抱えている人からすれば、気休めにしかならないのでは、と思います。
これは発達障害に限った話ではありませんが、
最終的に悩みを払拭するのは自分自身ですよね。
もちろん、正常な判断ができない状態の場合は除外します。
「自分を大切にできない者が他人を大切にできるわけがない。」
— S-kindle☽ASD☘アスペルガー大学生 (@shotaro_kindle) July 7, 2019
という言葉がありますが、まさにそうだと思います。
精神的な余裕がないと、いくら頭で考えようと自信を持った行動はできないでしょう。焦燥感に駆られたら、まずは一旦休むべきです。#ASD #ADHD #HSP #感覚過敏 #発達障害
孤独感・疎外感・孤立感の違い
「孤独死」という言葉もありますが、「孤独」と「孤立」の意味は異なります。
孤独感という言葉は「一人であると感じる気持ちやその心理状態」という意味になります。そして、孤独はその人の置かれている状態によってそれぞれ違う概念が含まれるでしょう。
出典:https://driver-times.com/driver_lifestyle/driver_killingtime/1073541
疎外感という言葉は「自分だけ避けられているように感じる気持ちや心理状態」を意味しています。例えば、会社や学校などで仲間はずれにされているように感じる場面で使用されることが多いでしょう。
出典:https://driver-times.com/driver_lifestyle/driver_killingtime/1073541
孤立とは何でしょうか。
孤立とは、人間関係から離れて助けもなく、1人だけ存在することです。
人とのつながりを嫌がり、やみくもに人間関係から距離を置いている状態です。
僕は
- 孤独感は人との関わりの絶対量が少ない、自分と自分以外の世界に対する感情
- 疎外感は人と心が通じ合っていない、自分と自分の属する集団に対する感情
というイメージですね。
まとめ
- 「孤独」そのものは問題ではない。孤独を恐れること(孤独感)は病的だといえる
- 「孤独」であることに価値を見出すことによって孤独感は解消される
- 「孤独を恐れる」ことが孤独の原因
- 「孤独」と「孤立」は違う
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