アスペルガー大学生

略歴:1999年生まれ。北海道出身。東京に住んでいたこともある。中学校2年生のときに自閉スペクトラム症(ASD)、社交不安障害(SAD)と診断される。2022年現在診断名はアスペルガー症候群(ASD)のみであり、スキゾイドパーソナリティ障害の可能性もあると考えている。小学生時代に2度の引っ越しと両親の離婚を経験している。一年の自宅浪人を経て北海道大学に入学する。2018年2月28日からアマゾンkindleに電子書籍配信。Twitter:@ShotaroKindle

トイレットペーパー騒動、2020年に再来

 

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画像:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2001/28/news107.html

 

 

 

コロナショックの原因は「物不足への恐怖」とその「心理の悪用」である

 

ここのところ、コロナウイルスに関するニュースばかりですね。昨日(28日)には北海道に「緊急事態宣言」が発動されましたが、他県の人からすれば北海道はパンデミック状態だと思われているのでしょうか。

 

そんな中、オイルショックならぬコロナショックとも言える事件がありましたね。

 

「トイレットペーパーやティッシュが品薄になる」とのデマが流行し、買い占めや転売行為が横行する事態になりました。

 

Twitterではデマを流したと思われる転売屋(なのかはよく分かりませんが)が炎上し、アカウントを削除するという騒ぎです。

 

本当にデマの元なのかは判断できないですが、デマを拡散してしまった人々もリテラシーが低いのでは、炎上している方をバッシングするだけでいいのかという感想を抱いた次第です。

 

まあ、やはり大勢の方に迷惑を掛けましたし、社会的制裁は免れないですね。

 

 

そもそも生活必需品の価格を吊り上げる行為は法律で禁止されています。デマ以前に立派な違法行為ですね*1

 

 

 ※参考

ja.wikipedia.org

当時は第四次中東戦争という背景もあり、原油高騰により『紙が本当に無くなるかもしれない』という集団心理から、各地に噂が飛び火し、長い行列が発生したため、マスメディアにも大きく取り上げられ、パニックは全国に連鎖的に急速拡大した。高度経済成長で大量消費に慣れていた日本人が、急に「物不足の恐怖」に直面したために起こったパニックとも言われる。パニックの火付け役は、新聞の投書だとする説もある。

ただ、この当時、日本の紙生産は安定しており、実際には生産量自体は同流言飛語が全国的に広まるまで、ほとんど変わっておらず、パニックが発生した後は、むしろ生産量の増加も行っていた。

(中略)

日本国政府は、国民に買い溜め自粛を呼びかけたが、あまり効果はなかった。そこで政府は11月12日に、トイレットペーパー等の紙類4品目を生活関連物資等の買占め及び売惜しみに対する緊急措置に関する法律に基づく特定物資に指定し、翌1974年(昭和49年)1月28日には、国民生活安定緊急措置法の指定品目に追加し、標準価格を定めた。3月になると騒動は収束、在庫量も通常水準に回復した。

トイレットペーパー騒動 - Wikipedia

 

価格を吊り上げるつもりが自分が吊るし上げられた

 

デマとなる情報を拡散したとして炎上している方は気の毒な面もありますが、悪意というよりは軽い気持ちでやってしまったのかも知れませんね。リテラシーがなかったと。

 

確かに「炎上商法」という言葉もありますが、新型コロナウイルスという一種の災害に便乗することが不謹慎であることは大多数の方が理解するところでしょう。

 

まして「転売」といった「国民生活安定緊急措置法の指定品目」でなくともグレーな行為をやろうとする輩なら尚更のことです。

 

要するに「アホかな?」ということです。

 

「目的」と「手段」の混同

 

話は少し変わりますが、今の時代「注目を集めること」そのものにも価値があることは否定できません。

 

例えば、今では一般用語となった「YouTuber」は2017年に流行語大賞にノミネートされました。

 

SNSの発達により個人の影響力が強くなることで誰もが利益を得ることが出来るようになった。しかし一方では、常識はずれの言動で注目を集めて人生を狂わせてしまう人も少なからず存在しています。

 

マーケティングという言葉もありますが、「注目を集める」のは「目的」ではなく「手段」なわけです。

 

人の目を集めて知名度を上げる、それによってブランド価値を高めたり売り上げを伸ばしたりすることが出来ると。

 

「2020年トイレットペーパー騒動」の犯人は、事物の大小を取り違えてしまい、デマを流すという本末転倒なことに手を出してしまったともいえるでしょう。

 

社会ではなく、道徳や情報学の教科書に載ってもおかしくないほど典型的な「リテラシーに欠けたまま生きてきた大人の末路」とも言えますね。

 

【必須スキル】物事の大小、善悪の区別ができるだけの良識

 

教科書的に言うとお決まりの締め台詞だと思いますが

 

「これは決して他人事ではありません。」

 

しばらく日常の生活に追われていると、いつの間にか世間の常識・価値観が大きく変わっていたなんてことはざらにあるでしょう。

 

だから「毎日ニュースやトレンドを忙しなくチェックするような生活をしよう」と言っているわけではありません。

 

強い表現の言葉や不安を煽る表現に惑わされない最低限のリテラシー(物事の大小、善悪の区別ができるだけの良識)さえ持っていれば、主体性を失うことはないでしょう。

 

リテラシーについては他の記事でも言及しております。

kindle-asd.hatenablog.com

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※タピオカやカルロスゴーンはどうなったのだろう?

 

僕(@kindle_ASD)は別に日常に追われているわけではないですが、新しいニュースが入ると古いニュースはすぐに流れていくことを実感すると、時の流れを感じてしまいますね。思わず年末みたいな気分になってしまった筆者(@kindle_ASD)でした。(年末ではなく年度末ですが)

 

 

kindle-asd.hatenablog.com

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*1:

【訂正】現在も国民生活安定緊急措置法は有効ですが、特定品目は全て指定解除されているようです。id:luna3018さん、ご指摘ありがとうございます。

生活関連物資等の買占め及び売惜しみに対する緊急措置に関する法律 - Wikipedia