今更ですが、7月21日は参院選投票日です。「若者よ、選挙に行くな」と題した動画が話題になってますね。
3人のシニアの男女が「あなたたちは選挙には行かない」「だから私たちが政治を動かしているの」「あなたたち若者は存在しない人」「いつまでも『ゆとり』『さとり』と開き直ってなさい」などと次々と挑発ーー。
「若者よ、選挙に行くな!」と逆張りのメッセージで若者に投票を呼びかけるキャンペーン動画だ。
ちなみに僕は投票に今まで一回だけ行ったことがありますが、死票(落選した候補者に投票すること)でした。
Twitterなんかでも、選挙の影響か自分の政治的スペクトルを診断してくれる診断ツールのツイートが散見されていますね。
今回は「若者が政治的な意見を表明するメリットはあるのか」について、思ったことをこの機会に整理してみたいと思います。
政治的スペクトル
僕自身は、若者が政治的な意見を表明することにメリットはあるのか?ないだろ。と思っています。
Twitter・SNSで政治的知識、意見を披露して優越感に浸ったり、
「選挙に行く意味なんてないですよ」
とか分かってるアピールをする人よりは
「とりあえず投票行ってきました!」
「行くだけでも偉いよ!」
の方が自分のためになる、と考えています。
むしろ「とりあえず投票行ってきました!」みたいな人が、ネットや周囲の大人に悪い影響を受けていない、ある意味「意思がある人」と言えるのではないでしょうか?
そもそも政治的な「意見」を述べるハードルはそこまで高くない印象ですが、自分の政治的立場、特に支持政党、候補者なんかは中々言えない、というか言いようがないですよね。
例え、
- とりあえず投票に行ってるだけなんだけど、そう思われるのも恥ずかしい
- 投票した理由? あることはあるがそんな詳しくないし
- 選挙一回くらい行かないと不味いと思っただけ
- 消去法で選びました
だとしても、それが若者世代の一番健全な社会参加なのでは?と思います。
投票には「何となく」行こう
ネットでは都合のいい情報しか目に入らないから、変にどこに投票するかにこだわって視野を狭めてしまうよりも、周りの年上世代の方々に流されない自分の「慧眼」を養うことが若者にとっては最優先課題ではないでしょうか。
若者世代は「浮動票」であれ
「選挙にはちゃんと行くけど、どこに投票するのか分からない」
これが、これこそが、まだ頭の柔らかい若者世代の強みではないでしょうか。
別にプロ野球の球団を応援している訳でも、自分にゆかりのある人・党が出馬しているとかじゃないんだから、どこに投票しようか固定する意味なんてないんです。
実際に政治家は「固定された支持者」よりも「何処に投票するか分からない層」を重視しています。
トランプ氏が大統領になった2016年のアメリカ大統領選でも勝敗を分けたのは浮動票だったと言われています。
トランプ氏の勝因は、政党の支持基盤がはっきりしていない州にアピールを続けたことであったと。あくまで一つの観点に過ぎませんが。
トランプ自伝 不動産王にビジネスを学ぶ (ちくま文庫) [ ドナルド・J.トランプ ]
あくまでも個人的な考えです。
まとめ
- とりあえず選挙に行くのが一番周りに流されていない行動だと言える。
- 変に焦って「自分はこういう思想だ」「○○党を支持します!」とか言うと、中立的・客観的に社会を見る機会が失われるかも知れない。
- 若者世代の強みは「浮動票」であること
- そもそも選挙に行かないと何を言っても意味がない