アスペルガー大学生

略歴:大学生。中学校2年生のときに、自閉スペクトラム症(ASD)、社交不安障害(SAD)と診断される。2018年2月28日からアマゾンkindleに電子書籍配信。Twitterアカウント(@shotaro_kindle)

【好奇心のパラドックス】自閉スペクトラム症は情報中毒気質である

 

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1. メディア・メッセージはすべて「構成された」ものである

2. メディア・メッセージは創造的言語とそのルールを用いて構成されている

3. 多様な人々が同じメディア・メッセージを多様に受け止める

4. メディアは価値観と視点を含んでいる

5. ほとんどのメディア・メッセージは、利益を得るため、および/または権力を得るために作られる

出典:メディア・リテラシー - Wikipedia

 

発達障害リテラシー

 

今日では、リテラシーと聞くとインターネットやSNSといった多様なコミュニケーション媒体を扱う能力、科学・文化などを取り扱う上でのモラルなどを思い浮かべると思います。

 

リテラシー(literacy)という言葉の意味自体は「読解記述力」「識字率」ですが、これはもう概念としての読解記述力・識字率でしかなく、古語といっても差し支えないでしょう。

 

今では「リテラシー」と「識字率」は完全に別の言葉ですね。

 

ネットリテラシーが低い人には発達障害者が多い

 

当事者としては非常に残念なことですが、ネット上では空気を読めない、TPOを弁えた言葉を選べないユーザーのことを侮辱する意味合いで「アスペ」「発達障害」と呼ぶ例が少なからず存在するようです。Twitterでは


「ネットで発達障害を侮辱する人には発達障害当事者が多い」

 

「それは当事者が暴言を吐かれ続けた結果そういう言葉に抵抗する自信も気力もなくなってしまった成れの果ての姿なのかも知れない」

 

といった意見が見受けられました。

 

そもそも咄嗟に人を侮辱する意味で「アスペ」「発達障害」といった言葉が出てくるのはあまりにも非常識であり、その非常識な行動から「あなたこそ当事者、もしくは関係者ではないのか」と考えるのは自然なことだと思います。

 

話は戻りますが、ネットリテラシーが低い人には発達障害者が多い、といったようにレッテルを張るために発達障害を持ち込むのはもちろん間違っていることですが、発達障害者にはネットリテラシーが低い人が多い、これ自体は間違っていないと僕は個人的に考えています。

 

A「頭の良い人間は皆、読書家だ。そして私もまた、よく本を読む。だから私は頭が良いんだよ」
Aの発言は「XはYである。ZもYである。故にZはXである」という形式の三段論法で、これは論理学で媒概念不周延の虚偽と呼ばれる。このタイプの推論は、Z⊆X⊆Y(⊆:部分集合)でない限り成立しないので、恒真命題ではない。Aの発言は「カラスは生物である。スズメバチも生物である。故にスズメバチはカラスである(あるいはカラスはスズメバチである)」という発言と論理構造が等しい。また、Aの発言について、「頭の良い人間は皆、読書家だ」が真であったとしても、「読書家は頭がいい」はそれの逆となるため、必ずしも真であるとは限らない。

出典:詭弁 - Wikipedia

メディアリテラシーとジェンダー 構成された情報とつくられる性のイメージ [ 諸橋泰樹 ]

 

 

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発達障害者は 「知識マウント」をしてしまいがち

 

インターネット依存、アルコール依存、ギャンブル依存と発達障害傾向との関連性は以前から話題になっています。生活に支障をきたすほどではなくとも、「情報中毒」に陥っている当事者は多いのではないか、と個人的な印象としてあります。

 

特に発達障害者であることを公言しているTwitterユーザーだとあるあるだと思いますが、ツイートに対して

 

「それは本当に発達障害の症状ですか?」

「それはASDではなくてADHDではないでしょうか」

 

というニュアンスのリプライを頂いたりして「デリケートな話題だからよく調べないと...」なんて思った経験のある方は結構いるのではないでしょうか。

 

客観的に見ると単なる「知識マウント合戦」のように見えてしまうかもしれませんが、他人を傷つけたくない、正しくてみんなの参考になる情報を広めたい、という純粋な真面目さや好奇心を追求した末に情報中毒になってしまっていた、なんてことも考えられるでしょう。

 

自己肯定感が低い人にありがちな「自己犠牲の精神」ですね。

 

自己肯定感の低さから他人に頼ることが出来ず、他人を助けることでしか自分の存在価値を見いだせない。結果、うつ病、不安障害、精神障害といった二次障害の原因になってしまうと。

 

 

 

 

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アスペルガーパラドックス

 

  • 自他境界ははっきりしているが他人と他人の区別がつかない
  • 自分と「それ以外の全て」と考えてしまう
  • 正しさに拘り、論理的な矛盾を嫌う
  • あらゆる観点から話そうとするあまり自分の主張がなくなってしまう

 

これはASDの傾向ですが、結局相手を無視して自分の世界に入ってしまう。

例外にも配慮した説明をしようとしてさらにその例外を踏まえた説明をしようとする。広い視野で話そうとして失敗する。そもそも広い視野で話せると思う時点で視野が狭いのではないか。

 

これはある意味アスペルガーパラドックスですね。

 

正しさばかりに囚われることで判断力が落ちてしまう。そもそもASDの傾向が情報中毒に重なっている部分がある。

 

アスペルガーは情報中毒気質」とも言えるかも知れません。

 

また、ADHDのある方だとモチベーションや欲求を司る報酬系の機能に問題があるために、時間の管理ができない、短期的に欲求を満たすことのできるSNSに依存してしまいがちといった観点もあるみたいです。

 

 

 

まとめ

 

  • 当事者だからと言って、当事者として意見を述べるからと言って、発達障害の専門家になる必要はない。
  • 発達障害の症状は千差万別、ネットや本の情報も参考になるが先に自分の症状や周囲の声に向き合う方が早いのでは。
  • 発達障害に関する知識ばかり増やしても仕方がない、むしろそれが自分の存在価値を見失い精神を病む原因になるかもしれない。

 

 

 

 

帝国主義は植民地支配の正当化、優生思想は人種主義の正当化である。

 

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「優生思想」と「環境決定論」は発達障害当事者として興味深いですね。